アロエベラのエンドファイトと腸活の新習慣!酪酸。

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エンドファイト(植物共生菌)という言葉をご存じでしょうか。

植物の芽吹きイメージ

エンドファイトは、endo(within)とphyte(plant)からの造語で、生きた植物内部に生息する微生物のことです。近年、医療や農業の分野で大きく注目を浴びています。

以前、「腸内環境と健康の関係は?」でも書きましたが、、私たちの腸には約100兆個の腸内細菌がすみついているといわれています。

腸内細菌は100兆億個ともいわれます。

植物にも同じように、ほとんどの場合内部に細菌があり、その菌のことを、「内生菌」「エンドファイト」と呼びます。

例えば秋の高級味覚マツタケ。きのこが菌類であるということは多くの方が知っていることだと思います。

秋の高級味覚マツタケ

きのこの中でも、日常的にたべているシイタケやまいたけなどは、きのこの種菌を原木や人工培地に植え付けることで人工栽培することができます。しかし、マツタケは人工栽培が難しく、自然に生息しているものを探すしかありません。理由はいくつかありますが、シイタケなどの菌は原木が死んでいても生息できるのに対し、マツタケの場合は「生きた植物=アカマツの根」という環境でないと生きられないということも大きな理由です。

生きたアカマツの根にしか菌が生きられません。

つまり、エンドファイトとは「生きた植物でないと生きられない」=「生きた植物に生息している菌」なのです。

医療の分野でタキソールという抗がん剤がありますが、これはタイヘイヨウイチイの樹皮のエンドファイトを利用して作られた薬です。
また、農業の分野ではエンドファイトに病気や害虫から食物を守る働きや、植物の成長を早める効果があるということで、農薬を使わない栽培が可能になるのではと、実用化がすすめられているそうです。

抗がん剤イメージです

そしてアロエベラにもエンドファイトが豊富に含まれていることがわかっています

アロエベラにもエンドファイトが豊富に!

実はエンドファイト(植物共生菌)は植物だけでなく、人間の腸にも生息していることがわかっています。野菜や果物などを食べることで一緒に体内に取り込むからです。普通、菌は加熱調理や胃酸で死んでしまい、なかなか腸にまで届かないのですが、このエンドファイトには自ら殻のようなものを破ることで「生きたまま腸まで届き、腸に住み着くことができる」のです。

エンドファイトが人の腸にも!?

そして腸内で、私たちの健康に有用な物質「単鎖脂肪酸」を作り出してくれます。「単鎖脂肪酸」とは、有機酸の一種で酪酸やプロピオン酸、酢酸などがあります。

その中でも特に酪酸は腸を元気に保つために欠かせません。腸活の新常識とも言われ、今や腸活の主役です。酪酸を作り出せるのは酪酸産生菌のみです。

酪酸が悪玉菌増殖を抑制します

酪酸産生菌が作り出す酪酸は、腸内を弱酸性にし、腸内にある悪玉菌が増えるすることを抑制。善玉菌が住みやすい環境を作ってくれるのです。腸内が弱酸性になることにより、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収性が上がり、ミネラル不足を補うこともできるとも言われています。酪酸は腸内フローラが健康な状態を維持する上で重要な役割を果たしているのです。

アロエベラにもエンドファイトが豊富

嬉しいことに、最近の研究でアロエベラのゲル部分には酪酸産生菌がたっぷりと含まれていることがわかりました。酪酸産生菌にとって、アロエベラのゲル部分はとても住みやすい環境のようです。

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