宮古島の陽射しのこと。強い紫外線がもたらすもの。
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「てぃーだかんかん」という言葉を耳にしたことはありませんか?
沖縄の方言で、『太陽(てぃーだ)』が『さんさんと降り注ぐ様子』を表します。カンカン照りといった感じでしょうか。ご存じの通り、南の島は陽射しが強烈です。
宮古島の気候は年間平均気温23℃、平均湿度79%です。ここだけをみると非常に蒸し暑いように感じますが、宮古島には風が吹きます。この平均風速4.8mでふく風により、体感する気温は18度くらいになるそうです。
とはいえ、真夏の日中の陽射しは強烈です。この十分な太陽の陽射しが活発な光合成を促し、作物を豊かに成長させるのですが、強い紫外線が絶えず降り注ぐと、植物でも組織の中に活性酸素が発生してしまうのです。
活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応しますが、過剰になると細胞傷害をもたらします。過剰な活性酸素は人体の「老化」につながり、この活性酸素を消してくれる「抗酸化物質」を積極的にとる必要があります。
アロエベラは強い紫外線から身を守るために活性酸素を消す「抗酸化物質」を体内に作り出します。
アロエベラの有用成分のほとんどは、アロエベラ内部の半透明なゲル部分に含まれています。日中の強い紫外線の元ではアロエベラは気孔を閉じ、水蒸気や水分の出入りを止めます。夜になると気孔を開いて二酸化炭素を吸収してリンゴ酸などの形に変えて貯蔵します。そして昼間にその貯蔵した酸を二酸化炭素に戻し、気孔を開かずに光合成をおこなっているのです。
アロエベラの原産地は北アフリカの地中海岸、南アフリカ、アラビア半島など、赤道近くの亜熱帯気候のエリアです。強い陽射しがガンガン照り付け、水分もほとんど得ることができない中で育つたくましい植物です。だからこそ、地中にしっかりと根を張り、根から吸い上げた水分で自らの命を守ろうとして育ちます。
宮古島の土は珊瑚礁由来のミネラル豊富な土壌、そして珍しい硬水の宮古島の地下水源もミネラルが豊富。だからこそ、宮古島で育つアロエベラにはより多くのミネラルを含んだ栄養素が凝縮されているのでしょう。