オリーブとギリシャ神話
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健康や美容のため、とオリーブオイルを取り入れている方は多いと思います。
食用や美容、医療としても古くから愛用されていましたし、
教会の聖油として使われるオリーブ油は「光」を象徴し、
現在でもギリシャ正教の洗礼式には、体にふりかけたりもするそうです。
こういったことを知ると、オリーブには歴史がありそうですね。
オリーブはギリシャ神話に登場します。
アテネの守護神である女神アテナ(ローマ神話では女神ミネルヴァ)のお話は有名で、ご存じの方もいるのではないでしょうか。
アテネはエーゲ海を望む美しい都市。
この地を巡ってさまざまな諍いや争いを重ねていたのが女神アテナと海神ポセイドン。アテネの守護神の座をめぐる対立でした。
この二人に対し、大神ゼウスは『最も人々の役に立つ贈り物を送ったものに支配権を認める』といったのです。
人々を従わせようとしていた海神ポセイドンは戦争に役立つ馬を、
智慧の女神アテナは平和と繁栄の象徴であるオリーブの木を作り出しました。
戦うために作られた馬、平和のためにもたらされたオリーブ。
大神ゼウスはオリーブを選び、女神アテナがアテネの支配者となったのです。
パルテノン神殿には女神アテナが守護神としてまつられ、『聖なる木』としてオリーブが各都市に広がったそうです。
そう。アテネはオリンピックの聖地。
アテナが贈ったオリーブは、いろいろな事に使える知恵が詰まった物という事で、「知恵」という花言葉になりました。また、支配権の争いに勝った事から「勝利」の象徴ともされ、オリーブのリースが、オリンピックの勝者に与えられることになったそうです。
※ギリシャ神話は様々な言い伝えがあり、矛盾や違うバージョンもあります。