珊瑚から成る、宮古島

珊瑚から成る、宮古島

世界でも有数の珊瑚礁群として有名な宮古島。
比較的浅いエリアにも群生していて、シュノーケリングや海水浴でも珊瑚礁を見ることができるほど。

特に、宮古島の八重干瀬(やびし)は国内最大級の珊瑚礁群で、海の透明度が抜群なうえ多種多様のサンゴが見られることで世界でも有数のダイビングスポットとして人気です。

しかしなぜ、宮古島にはこんなに珊瑚礁が多いのでしょうか?

それは、宮古島そのものが珊瑚が隆起して出来た島だからなんです。
宮古島は周囲100km程度の小さな島ですが、もともとが珊瑚だったため、宮古島と珊瑚は切っても切れない関係なんです。

ちなみに、宮古島を中心に大小8つの島で構成されている宮古諸島もすべて珊瑚が隆起してできた島です。

このように珊瑚でできた島なので、土壌も特殊です。
島の土台になる粘土層の上に、珊瑚礁の死骸でできた琉球石灰岩、その上に表土が広がります。カルシウム、カリウムなどのミネラル分が非常に豊富なアルカリ土壌です。

この琉球石灰岩は首里城やグスクの城壁など沖縄では古くから建材として使用されており、多くの気孔が開いているのが特徴です。
この気泡が大量の水を浸透させる性質があり、宮古島に降る雨はこの層を通過することでミネラル分が水にも溶けだし、ミネラル豊富な素晴らしい水源となり、貴重な農業用の地下水となります。

宮古島の水のことはまた次回に!

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